就職活動での関門の一つがES(エントリーシート)です。
意外と簡単に受かりそうですが、大企業では通過するだけでも難しいんです。
就職活動生の悩みの一つが、「どうやればいいESが書けるんだろう」だと思います。
実はESにはしっかりとした書き方があります。しかしこのノウハウを知っている人はあまりいません。
僕は、就職活動を通してESで落とされたことはありません。ESの書き方のノウハウを実践しているからです。
今回は、就活で使えるESの書き方について、例を交えて徹底解説していきます。
目次
ESを舐めてはいけない
まず頭に入れておいて欲しいのは、ESをなめてはいけないということです。
おそらくこの記事を見ている大学生は、なんとなくESなら通るなんて考えてはいませんか。
しっかりと考えてもらいたい。ESで落ちるということは、そもそも面接すらしてもらえないということです。
就活の本番は面接です、その面接という戦場に立つ以前に退場させられてしまうんです。
ESをなめずに、しっかりとこれから紹介するESの書き方を実践してください。
ESを書く前に自己分析を終わらせろ
さてESの書き方について説明していく前に、もう一つみなさんにはやっておいて欲しいことがある。
それはESを書き始める前に、絶対に自己分析を終わらせておこう。
なんとなくESなんて書けるでしょう。と思っているかもしれないが、さっき言ったことを思い出して欲しいです。
ESをなめてはいけない。
自己分析がしっかり終わっていないと、ちゃんとしたESを書くことなんてとてもできないんです。
自分自身のことをわかっていないのに、会ったこともない他人にESを通してあなたの魅力が伝わると思いますか?
伝わるわけありませんよね。自己分析が終わってから、これから書くことを実践してください。
ESで大切な3つの戦術
さて、いよいよESについて説明していきます。
ここではESを書くにあたって大切な3つの戦術を紹介していきます。
ESを書き始める前に、この戦術を頭に入っているかで、ESの出来が全く変わってきます。
その3つの戦術がこれです。
・ネタが命
・伝え方が10割
・文章をダイエットさせろ
具体的にはどういうことなのか。一つずつ見ていきましょう。
ESはネタが命
1つ目の戦術はネタは命である。
ESを書くにあたり、1番大事なのは書き方でも言葉使いでもない。それはネタです。
自己分析が終わっているみなさんは、すでに自分の中でアピールできそうなことがいくつかあるでしょう。
アピールできそうな中で、さらに厳選しましょう。
あなたが人に向けて、自信をもってアピールできるものを3つ用意しましょう。
わかりやすい例でいいうと、体育会に所属しており全国優勝などはとてもわかりやすい。日本で1番ということはアピールポイントとしてはかなり強い。
ただここまで強いネタがそうそうもっていないと思う。
その他にも長期インターンで活躍した、ボランティア、留学先でインターン、サークルのリーダーなどがあるだろう。
これは自分がOnly oneの存在であればあるほどいい。
他の学生と差別化を測れないと意味がない。
できるだけ自分だけしかもっていないような魅力を伝えられるアピールポイントを選ぼう。
ESは伝え方が10割
戦術の2つ目は伝え方は10割である。
なんかこのフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
少し前にこんな本が流行りましたね。
もし読んだことがない人は、読んでみて欲しいです。社会で生きていく上でかなりためになります。
しかし就職活動においては、伝え方は10割だということを覚えておいてください。
ESは相手が内容がわかって初めて意味をなします。
自分ではすごいいいと感じても、相手がそう思わなければそれはただの紙くずです。
ESは、企業の人にどれだけよく見せられるか。
100のものを、伝え方で100以上に見せる力が重要なんです。
ではどうやれば、うまく相手にESの凄さをアピールできるのか。
具体的な方法は3つあります。
- ブランド
- 数値
- 表現方法
一気に3つ言われてもわからないよ!と思うかもしれません。
ダメな例といい例と比べてみましょう
長期インターンではリーダーとして、会社の売り上げに貢献しました。
リクルートで1年間の長期インターンを行い、10人のインターン生をリーダーとしてマネジメントし、会社の売り上げを5倍の1000万まで上げることに貢献しました。
こうやって比べると、なんとなくですが後者の方がいいことがわかりますね。
まずはリクルートで1年間長期インターンをしていたブランドがあります。
そして、10人をまとめていた、売り上げを5倍の1000万に貢献した。
しっかり数字が入っているので、相手にも凄さがすぐに伝わります。
表現方法もしっかり何倍、金額、何人をまとめていたのかが簡潔に書かれています。
このブランド、数字、表現方法を意識して書くと、企業側の人としては受ける印象が違います。
具体的に示すことで過去の実績が納得されやすいんです。
ESの文章をダイエットさせろ
3つ目の戦術は、文章をダイエットさせろです。
ESはついつい書きたいことがたくさんあり、無駄なことをたくさん書いてしまいます。
しかし、絶対に無駄なことは書いてはいけません。
ESは文字制限がありますし、面接官はどれくらい目を通してくれるかわかりません。
しっかりと文章をダイエットさせ、要点が相手に伝わる様にしましょう。
ではどうやって要点を絞り、ESを書くのか?
それはこれから紹介していきます。
ESを書く基本構成3Eとは
ESを書くにおいて大切な3つの戦術は理解できましたね。
ではいよいよ本題の、ESの書き方について説明していきます。
ここではESを書く基本構成3Eについて紹介します。
3Eとは何か。それはESの中で伝えたいことを的確に伝えつつ、すっきり納める方法です。
このフレームワーク通りに行えば、相手にしっかりアピールポイントを伝えることができます。
その方法はこちらです。

これさえうめれば、自然とあなたのESはできています。
それでは一つずつ見ていきましょう。
1. 結論(Ending全体の要約)
まずは、ネタの結果を一行でまとめましょう。
○○の日本選手権で学生○位に入賞
自分のアピールポイントはなんなのかを一言で示しましょう。ここで大切なのは、この1行で相手に凄さが伝わることです。
あまりに最初でインパクトがないと、読まれない可能性もあります。
2. エピソード(Episode)を深堀り
次にそのエピソードについて深堀していきましょう。
大事なのはエピソード前、中、後について書くことです。
エピソード前は、どの様な状況で、何が目標で、何をして、後に何を学んだのか。
あなたのエピソードについて、ストーリーを作りましょう。
エピソード前(Before)
エピソード前のあなたの状況を最初に伝えましょう。
そんな状況か説明しないと、相手は何の話をしているのか全くわかりませんからね。
あなたのゴールや目標は何があり、なぜそのことを行っていたのかを説明しましょう。
部員の大半がスポーツ推薦の中、未経験で部活に入部し20人をごぼう抜きしました。当初の目標は同じポジションのインターハイ優勝者からレギュラーを奪うことでした。
プロセス(Process):
次にその目標を達成するために、どの様なプロセスを踏んだのかを書きましょう。
しかしたまたま目標を達成しました!では、評価されません。
そして物事に対して分析、どういう仮説検証をし、解決策に向かって行動したのか。
この、分析>仮説>行動について、書きましょう。
私の強みは体格であり、強い風が吹く厳しい状況でも耐えうる筋力を鍛えることによって差別化しようと考えました。具体的にはトッププロ選手で自分と同じ体格の選手が持っている独自の動画をもらい、他の人が練習をしないような風速10メートル以上の状況でも同じ動きができるように年1500時間以上を海で練習をしました。
エピソード後(After)
エピソードの最後はその結果を書きましょう。
目標は達成できたのか、できなかったのか。
実は、ここでは成功でも失敗でも構わないんです。
最初に書いた結論と違う点は、エピソードで「分析・仮説・行動」に対してどういう結果が生まれたかです。
何度も言いますがこの「分析・仮説・行動」がめちゃくちゃ重要です。
もしなければ、ストーリーを考えましょう。
最終的にはレギュラーを奪い、更に600人以上いる中で、日本で○位の学生になりました。
3. 感情(Emotion)得られた経験
エピソードを通して、なんか楽しかったです。これではただの馬鹿ですよね。
最後にエピソードから、得たことを書いましょう。
ここでかけるのは主に3つに分けられます。
学び(learning)
その経験から得られたスキルや知識、パッション
未来に向けて(will)
企業に「この経験があったから私は将来こうしたい」と伝える。
現在の活動(current action)
プラスアルファーで現在活動していることを付け加えるとさらに良い。(余白があれば)
私は先輩やOBの方々などの目上の方々に対しての礼儀、スポーツの素晴らしさ、組織としてやり遂げる素晴らしさを学びました。将来は自分の実力を評価され、若いうちから責任を持ち、結果を残せる御社で働きたいと考えております。
基本構成3Eで完成する例文
いかがだったろか。最初のネタさえ決めてしまえば、この方法でESが完成する。
では例文を一つの文章につなぎ合わせてみよう。
私は○○の日本選手権で学生○位に入賞しました。部員の大半がスポーツ推薦の中、未経験で部活に入部し20人をごぼう抜きしました。当初の目標は同じポジションのインターハイ優勝者からレギュラーを奪うことでした。私の強みは体格であり、強い風が吹く厳しい状況でも耐えうる筋力を鍛えることによって差別化しようと考えました。具体的にはトッププロ選手で自分と同じ体格の選手が持っている独自の動画をもらい、他の人が練習をしないような風速10メートル以上の状況でも同じ動きができるように年1500時間以上を海で練習をしました。最終的にはレギュラーを奪い、更に600人以上いる中で、日本で○位の学生になりました。私は先輩やOBの方々などの目上の方々に対しての礼儀、スポーツの素晴らしさ、組織としてやり遂げる素晴らしさを学びました。将来は自分の実力を評価され、若いうちから責任を持ち、結果を残せる御社で働きたいと考えております。
この文章で394字である。大体のESは400字なので、そのESによって文章を増減させれば問題ないです。
この文章を見て頂ければわかると思うが、最初に説明した3つの戦術を頭に入れながら書いて欲しいです。
「ブランド×数値×表現方法」
これで相手の伝わり方はすべて決まります。
100のネタを150にも200にもしていく努力をしましょう。
この様にアピールポイントを400字で3つ作っておこう。
それを企業によって使いまわそう。
なぜ3つ作るか。それは企業によって好きなネタがあるからである。
例えば例文の体育会のネタは、商社には受けるかもしれないが、ベンチャーには受けないかもしれない。
3つあれば、会社に合わせて最適なアピールをすぐにできる。
ESができたら、第三者に見てもらおう
ここまでで、3つのアピールポイントが完成したら、後はいろいろな人に見せて添削しもらいましょう。
友人や家族、就職活動に詳しい人などからフィードバックをもらいながら、自分が納得いくまでESの完成度を上げていきましょう。
最初にも言いましたが、大事なのは相手にしっかり内容が伝わるか。それを読んで相手はすごいと思うかです。
主観的な意見だけでなく、客観的な意見もしっかり入れましょう。
ESを先輩に見てもらおう
一番オススメなのは、志望企業や志望業界の人に添削をしてもらうことです。
いわゆるOBやOGに見てもらいましょう。その人たちは、過去に内定をもらっている人です。
良いアドバイスがもらえるはずです。
OBやOGを探すときにオススメなのが、ビズリーチ・キャンパスです。
簡単に同じ大学出身の先輩を見つけることができます。
連絡をとり、OB訪問をさせてもらいましょう。そのときにESをついでに見てもらい意見をもらうのがオススメです。
ESを就活のプロに見せよう
彼らは、そこらへんの会社員よりもかなり知識があります。
オススメなのは、就活エージェントに相談してみることです。
多くのエージェントは、就活生に対して無料相談を行っています。
就活のプロに相談するのはとてもオススメです。
しかし彼らもビジネスなので、他の会社を進めてきたりします。(もしかしたら良い方向に進むかもしれませんが)
要はどう使うかが重要です。
うまく使い、自分のESの精度を上げていきましょう。
就活が始まるまでにESを完成させよう
今回は、就活で使えるESの書き方を紹介しました。
ESを書くのって、とてもめんどくさいですよね。しかしこれをしないと就職活動で面接までたどり着くことができません。
またESは就職活動が始める前に、3つのアピールポイントを完成させてしまいましょう。
就活が始めると、エントリー、説明会、面接と毎日が忙しいです。
事前にしっかり準備して、就職活動に挑みましょう。
では。
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